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血栓塞栓症(心筋症による)ナナちゃんの例

2016年10月02日

猫のナナちゃんは右後肢が動かないとして来院されました。

後肢は左右とも冷たく感じられました。足は全く動かないわけではありませんでしたが右後肢はかなり状態が良くないように見えました。爪を深く切っても爪の先から出血がありませんでした。

これらのことから心筋症に伴う血栓塞栓症を疑い検査治療を進めました。

腹部エコー検査では腹部大動脈分岐部付近に血流の異常を確認したこと心臓エコー検査で心筋症と診断したことから心筋症による血栓塞栓症と判断しました。

通院治療を5日間行った結果、症状の改善が認められました。

歩様も徐々に改善し通常通りの歩行状態となっております。

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初診時の心臓エコー検査です。 見えにくいですが心筋の肥厚を認めます。

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腹部大動脈分岐部のエコーです。 右側の血流が中心部&左側に比べて良くありません。治療開始数日後のものです。

6ヶ月経った現在も血栓塞栓症の再発はなく投薬治療で維持できていますが、Dダイマーの測定結果から血栓は今なおできやすい状態であると考えています。今後も経過観察をしっかりしていきたいと考えています。

 

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