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血栓塞栓症 デべちゃんの例

2016年12月07日

デべちゃんは雑種の猫です。前日から左後肢(後ろ足)の動きが悪いということで来院されました。

疼痛所見はなく(痛がっていない)、関節や骨格の異常も認められませんでした。しかし、左後肢が冷たく感じられたため、結構の不良を疑ったため、深く爪を切りましたが出血は認められませんでした。これは後ろ足に血液が十分に流れていない状態を示します。

通常の血液検査は異常無し

以上のことから動脈血栓塞栓症を強く疑いエコー検査を行いました。

腹部のエコー検査では大動脈の左後肢への分岐した部分に血栓を認めました。この血栓により後ろ足の血流が悪いことが考えられました。

胸部エコー検査では心内膜の輝度が高くなっていて、左心房にもやもやエコー像を認めました。(血栓の元と考えれる)

このようなことから、心筋症がもともとあって動脈血栓塞栓症が発症したと診断し治療を開始しました。

治療開始翌日から後肢の動きが改善し始め、治療開始から1週間が経った頃には通常通り歩行できるようになりました。

その後は心臓のクスリと血栓予防のクスリを投与し良好な状態を維持しています。血栓ができてから数ヶ月後に血栓のできやすさについて検査しましたが、依然として血栓の出来やすさを示す数値が高いため治療は継続して行っています。

アボちゃんの状態は食欲元気があり歩行も通常通りできています。一見しただけでは普通の元気な子という状態です。(投薬は必要なのですが・・・)

 

 

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