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尿道結石による尿路閉塞 ミミちゃん

2018年02月23日

2週間ほど前に排尿ができなくなり他院で治療をしていたがこのままで良いのかと思い来院されたようです。

来院当日の状態は2週間前に排尿ができ無い状態だったために手術で膀胱と皮膚を縫合して膀胱瘻(膀胱ろう)を作った状態となっていました。

レントゲン検査や血液検査を行いましたが特別異常を認めませんでした。レントゲンでは骨盤腔内の異常がわかりにくい場合があるため飼い主様と相談し膀胱鏡を用いて膀胱、尿道の状態をチェックすることとしました。検査の結果を踏まえて必要な手術を行い自然排尿できる状態にするための検査&治療方法を提案しました。

当日、全身麻酔をかけた後に膀胱瘻があるため膀胱鏡の検査準備の段階でやや太めのカテーテルを挿入したところ結石が摘出されました。

膀胱、尿道の状態確認のため膀胱鏡を用いて検査を行いましたが、尿道の強い炎症像や閉塞を認めなかったため膀胱の再建を行いました。

尿道内カメラ映像です。わかりにくいですが強度の炎症像は認められませんでした。

しかし、膀胱の状態は膀胱肺側面の血管走行が正常な状態ではなかったため膀胱内への尿の貯尿量の減少や排尿痛などが手術後に残ること(慢性膀胱炎が残ること)が懸念されました。

手術中の膀胱写真です。通常は血管が蛇行しているのですが血管がほとんど見え無い状態となっていました。

退院後は初め血尿が出たりもしましたがその後の状態が徐々に落ち着き手術後2週間目には良好な状態を確認できました。

腹部エコー検査でも膀胱壁の肥厚はなく、結石の再発もありませんでした。手術中に懸念していた慢性膀胱炎の症状も無いため予後良好であると判断しております。

結石予防のフードを給与してもらい膀胱のチェックをしながら経過観察をしていく予定です。

 

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