病院のブログ

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気管虚脱とアジソン病、肺高血圧 アルバちゃん 

2018年03月23日

呼吸が荒く元気がなく食事を摂らないとして8ヶ月ほど前にご来院されました。アルバちゃんは現在14歳9ヶ月のウェスティーです。

最近ラインされた時のアルバちゃんです。呼吸も落ち着いて咳も出ていません。

初診時は聴診、触診、視診、レントゲン検査、エコー検査、血液検査などを行いました。結果、肺高血圧、右心不全(胸水貯留)、気管虚脱、低アルブミン血症、脾臓に腫瘤状病変、腹水を認めました。

初診時レントゲン、呼吸が荒いので少しぼやけて見えますが気管の狭窄が軽度み見えます

 

初診時の心臓エコー検査です。左室短軸像です。左が収縮期、左が拡張期です。拡張期に左心室壁中隔が右心室側から押し込まれています。

まずは肺高血圧と気管&気管支の炎症を抑えるための投薬治療を開始しました。治療開始2日後の来院では目立った肉眼所見の改善はありませんでしたが、治療開始前よりは良くなっていたため、投薬を継続してもらうこととしました。治療開始10日目には呼吸は依然として洗い状態でしたが、チアノーゼもなく食欲元気も回復してきていました。治療開始2週間では胸水も消失し、脾臓に見えていた腫瘤病変も消失しました。呼吸もかなり楽になったのか「お家では歩き回るようになった」とのことでした。

その後血液検査(ACTH負荷試験)によりアジソン病の診断をしました。

初診時の肺動脈弁部の逆流病変です。
逆流速が早いので肺の血圧が高いことが考えられます。

現在は肺高血圧、アジソン病、気管虚脱に対して治療を行っていますが咳もたまに出るくらいに収まっていう様子です。聴診でも以前は異常なラッセル音などが聴取されていましたが現在は正常な静音が聴取されます。このまま維持できるように検査投薬を行っていきます。

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