病院のブログ

診療案内予防接種・健康診断

胆管炎、膀胱炎(結石)、睾丸腫瘍 そら君

2018年03月27日

そら君は12歳のMIX犬の雄です。

食欲元気がなく血尿が出ているとして来院されました。

血液検査で肝酵素値と胆汁酸が高い値となっていました。同時に炎症を示す CRPという数値も高くなっておりました。

レントゲン検査では膀胱に結石を確認しました。

腹部エコー検査では胆嚢管にわずかに肥厚を認めました。膀胱には結石があり、左右の睾丸がともに異常な形態を示していました。

これらのことから、胆管炎または胆管肝炎、膀胱結石、睾丸の腫瘍と診断しました。

診断した当日から抗生物質、消炎鎮痛剤を投与し始めました。

診断から2日後に肝臓の生検(組織をとって検査するための処置)、膀胱結石摘出、去勢手術(睾丸摘出)を行いました。

肝臓生検直後の肝臓です。一部のちぎれたようになっている部分が生検した部分です。生検は数カ所行いました。

膀胱内の結石です。この後、内視鏡を使用しながら取り除きました。

手術直後の傷です。

手術で摘出した結石です。

肝臓生検と膀胱結石摘出は内視鏡下で行いました。膀胱の切開も1cmほどですみました。

麻酔覚醒も順調でしたので当日、退院としました。

肝臓は門脈低形成(先天的なもの)で、肝炎は起こしていませんでした。

膀胱結石は今後、食事管理で再発を防いでいく予定です。

睾丸は左右とも違う腫瘍でしたが転移の可能性が低い状態ですので良好な予後が望めます。

今後も注意していく部分がありますが定期的にチェックしながらできるだけ元気に過ごしていけるを手伝いが出来ればと考えています。

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