病院のブログ

診療案内予防接種・健康診断

子宮蓄膿症 ルミちゃん

2018年03月28日

ルミちゃんは9歳のポメラニアンです。

ルミちゃんがまだ小さい頃に1度だけ当院で予防薬を処方したことがありその時に連続性雑音が聴取されていたので検査を進めていたのですがそのままになっていて他院へ通院されていました。

今回は食欲元気がなくお腹が張ってきたためご来院がありました。

以前の病院では心臓と肝臓が弱いとのことで治療をしているということでした。血液検査、レントゲン検査、胸部腹部エコー検査をしました。

検査の結果から子宮蓄膿症を診断しました。

同時に心陰影の拡大と肝臓腫大をレントゲンで確認しました。血液検査では肝臓に異常を認めませんでした。

心臓エコー検査では動脈菅開存症を認めました。

まずは子宮蓄膿症の治療が必要と判断し診断当日に子宮卵巣全摘出術を行いました。以前から肝臓がずっと悪いと言われていたため肝臓生検も同時に行いました。

手術中の写真です。大きく出ているのが膿汁で充満された子宮です。

子宮蓄膿症は子宮卵巣摘出後順調に回復し状態も戻りました。肝臓の病理検査も治療がひつよな異常は確認されませんでしたので、肝臓の治療を終了しました。肝臓の生検は目視で行いましたが、腹腔鏡で使用する生検鉗子を用いて生検したため、子宮蓄膿症の傷としては通常の大きさに収まっております。出血も止まり方も通常通りでした。

手術直後の傷です。

手術後2週間ほどして元気がなく震えるとのことでした。これらのことからアジソン病を疑いACTH負荷試験を行いました。アジソン病を疑う値でしたが、当院来院までの症状や肝臓病理検査の結果などから以前にステロイドの投与を受けていた可能性を疑ったこととアジソンクリーゼという重症化した状態になかったため、後日最後検査を行ったところ正常値となったためアジソン病もなく治療の必要がないと判断しました。

現在は動脈菅開存症の手術に向けて体調を整えているところです。

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